正しい選択 −結婚相手を選ぶにあたって神の御心を見分けるには   タイトル・ページへ

ビル・ストーンブレーカー著

 

第11章

 

ルツを褒めるボアズ

 

すると、ボアズは言った。「娘さん。主があなたを祝福されるように。あなたのあとからの真実は、先の真実にまさっています。あなたは貧しい者でも、富む者でも、若い男たちのあとを追わなかったからです。(3:10

 

ルツの先の真実とは何だったのか。姑への我を省みない献身だ!ルツはナオミに気を配った。ボアズはルツに後からの真実はさらにまさっていると告げる。ボアズがルツに言っているのは、「ルツ、君の美貌や性格、身の処し方なら、貧富、老若、どんな男でも欲しい男を手に入れることができたであろう。自分の女の魅力を使って、自分が欲しいものを何でも手に入れることができただろう。しかし、君はそうしなかった。君は、主の時と摂理を待つことを選んだ。」ボアズはルツを、こんなにも尊い性格を持っていることで称えている。

 

さあ、娘さん。恐れてはいけません。あなたの望むことはみな、してあげましょう。この町の人々はみな、あなたがしっかりした女であることを知っているからです。ところで、確かに私は買い戻しの権利のある親類です。しかし、私よりももっと近い買い戻しの権利のある親類がおります。今晩はここで過ごしなさい。朝になって、もしその人があなたに親類の役目を果たすなら、けっこうです。その人に親類の役目を果たさせなさい。しかし、もしその人があなたに親類の役目を果たすことを喜ばないなら、私があなたを買い戻します。主は生きておられる。とにかく、朝までおやすみなさい。」(3:11-13

 

自分が愛する男性に褒められることは女性にとってとても重要だ。褒めることは交際時からスタートし、結婚全体を通じて続くべきだ。それによって自尊心と自負の感覚が確認され、育まれる。

 

女性の自己像は育まれ養われるという考えを軽視する人がいるが、私は凶暴な男性と暮らした女性を見たことがある。そのような男性と結婚した女性の顔には自分がどのように取り扱われたかが表れている。かつては若く、明るく、美しかった女性が、今はげっそりして、実際の年齢よりふけて見える。結婚前は、明るくて、輝いていたのに、結婚10年で、疲れて、へとへとになり、自分を魅力的にしようという気力も失せている。

 

男性が女性を称えると、それは女性の内面に影響を与え、それが外見にも現れる。神は女性が夫からの賞賛を受けるように造られた。神がエバをアダムのところに連れてこられたとき、アダムの最初のことばは、「これこそ(創世記2:23)」である。賞賛の叫びだった!女性はそれ以降、褒められることを望んできた。褒められるということは、その女性が男性にとって価値があり、貴重だということを表している。ボアズがルツに、「あなたはしっかりした女である(ルツ3:11)」と言ったときに、ボアズがルツに与えたのと同じ効果がある。

 

ボアズはルツがいないところでルツを自慢し、そして面と向かってはとても尊敬する。男性なら決して断じて、自分の伴侶を悪く言ってはならない。常に相手を立て上げなければならない。男性が女性を褒めるとき女性はとてもそれを魅力的に感じる。

 

守るボアズ

 

こうして、彼女は朝まで彼の足のところに寝たが、だれかれの見分けがつかないうちに起き上がった。彼は、「打ち場にこの女の来たことが知られてはならない。」と思ったので、「あなたの着ている外套を持って来て、それをしっかりつかんでいなさい。」と言い、彼女がそれをしっかりつかむうちに、大麦六杯を量って、それを彼女に負わせた。こうして彼は町へ行った。彼女がしゅうとめのところに行くと、しゅうとめは尋ねた。「娘よ。どうでしたか。」ルツは、その人が自分にしたことをみな、しゅうとめに告げて、言った。「あなたのしゅうとめのところに素手で帰ってはならないと言って、あの方は、この大麦六杯を私に下さいました。」しゅうとめは言った。「娘よ。このことがどうおさまるかわかるまで待っていなさい。あの方は、きょう、そのことを決めてしまわなければ、落ち着かないでしょうから。」(3:14-18

 

八つ目にボアズがしたことで、女性にとってとても魅力的なことは、ボアズがルツの評判を守ってくれたことだ。ボアズはルツに、だれかれの見分けが付かないうちに起きて、彼女が打ち場に来たことを誰にも話さないように指示している。

 

男は自分の愛する女性を守るべきだ。彼女の弱点をさらけ出すべきではない。他の人の思惑の対象となり攻撃されやすい状況に、女性を置いたままにすべきではないし、あるいは、人々が失礼な見方をするような場にその女性を置くべきではない。

 

かつて未婚の男女にカウンセリングをしたことがあるが、その際男性は女性が評判を落とすような状況に置き、敵の誘惑と他人の憶測に彼女をさらした。もしかすると彼の車が彼女のアパートのところに一晩中駐車されていたのかもしれない。あるいはもしかすると、二人の間で、過度な肉体的接触があったのかもしれない。それがサタンに機会を与えた。なぜなら、その男性は彼女を誘惑から守らなかったからだ。その結果、人々は彼女の信仰の誠実さを疑った。

 

交際の際、男性が女性の評判を軽視し、他人がどう考えるか、またはその女性についてどう言うかに配慮しないなら、その男をさっさとお払い箱にすべきだ。結婚したらもっと面倒なことになるだけだ。神をあがめる女性なら、そのような評判を落とすような状況に自分を置いてしまってはいけない。

 

うわべはとても霊的に見える男が教会にいた時のことをはっきりと覚えている。その男は教会の中にいたある女性と知り合いになり、後に婚約した。数ヵ月後、その女性は泣きながら私のところに来て、その男が彼女を恥ずべき状況に置き、肉体関係のレベルまで持っていき、それを自分はよしとしていないと言った。

 

彼女は言った。「クリスチャンになって以来、自分を主に属する事に導いてくれる、神をあがめる男性と結婚したいと常に願ってきました。その人を見つけたと思っていましたが、今は自信がありません。」

 

私の事務所で、この二人が同席のもと、この男性は教会の中では評判もよく、奉仕もし、宣教旅行にも行きいつもイエスのことを話している人だが、その男を見て私は彼女にこう言った。「石ころみたいに捨てなさい!霊的な人に見えるようにしているが、実が伴っていないようだから。」

 

残念ながら、彼女はそうしなかった。そして、何年か悲惨な結婚生活をした挙句、それ以上我慢できなくなり、関係は解消された。もし男性が交際時期と婚約時期に女性を尊敬せず、守ってやらないなら、結婚後も守ってやる見込みはなさそうだ。

 

配慮あるボアズ

 

第三章のこの聖書箇所は、ボアズがルツの家族に対しても配慮があることを現している。ルツたちが最近何も持たずに戻って来たこと、また誰も助けてくれる人がいないことに、細やかな配慮をした。ナオミ自身は体が弱りすぎていて、畑へ落穂拾いに行くことができなかった。そして、打ち場でさっき起きたことは、ナオミがルツに指南したことだと感じ取った。それで、ボアズはルツに惜しみなく穀物を与え、ルツに言った。「これを姑のところに持って行きなさい。」おそらくボアズはこう考えていたのだろう。「そうこなくっちゃ、ナオミ!」そして、彼の感謝は彼の贈り物に表されていた。

 

グッド・ハウスキーピングという雑誌に最近「既婚女性の歓心を買うには: 察しの悪い夫のための手引き」という題の記事が掲載された。その記事の一つの小見出しは「歪んだ求愛」となっており、こう書かれていた。「つい先週、私の母の誕生日に、夫が彼女に美しい花束を持って来た。」とフロリダにある広告代理店の取引先担当責任者のリザ・オニールは言う。「正直、夫がそんなことをしたとき、自分への求愛の一つの方法だと感じた。」5

 

ボアズはなかなかの洞察力を持っており、グッド・ハウスキーピングがそのことを書こうと考えるよりもとっくの昔にそれを成し遂げていたのだ。ボアズがナオミに対してそのように惜しげもない贈り物を贈ったとき、ルツはそれをボアズが彼女の生活のことも深く配慮してくれていると受け止めた。

 

情熱的なボアズ

 

ナオミは。女性にとって魅力的なボアズの次の特質を取り上げている。ルツに3章18節でこう言っている。「あの(男の)方は、きょう、そのことを決めてしまわなければ、落ち着かないでしょうから。」他の人が、ある男性が愛する者に情熱的だと見るとき、それは女性にとって魅力的だ。ナオミはボアズがルツに関心を抱いているのを見て、褒めた。自分の関係に熱心であることがすぐに伝わってくるとき、女性にとってそれは大きな価値がある。

 

最近、妻のデニータと私は、結婚に関する修養会で教えるためにコロラドにいた。我々は一日早くコロラドスプリングに到着し、こじんまりした町を散策する時間を取った。昼時になり、食事の場所を物色しながら運転していた。場所を決めて車から降り、手をつないでレストランに入った。席に着きメニューを受け取り、注文して、食前の祈りをした。我々が座ったのは屋外の席で、わずかの人しか周りにいなかった。昼ごはんを食べて45分ぐらいして、席を立とうとした。

 

何テーブルか離れたところに、二人の若い女の子が昼ごはんを食べていた。我々が出ようと立ち上がると二人は質問した。「あなたたち二人はクリスチャンですか。」「はい、そうです。」と答え、彼らと話をし始めた。彼らはこう言った。「あなたたちが入ってきたとき、手をつないでいました。この人たち、何かあるなと思ったんです。そして、あなたがたが祈るのを見て、どこか違うなと分かったんです。」それから半時間、主にあって話をし、主にあってすばらしい交わりをした。

 

何が言いたいのかって?人は見ているということだ。カップルとしてどのように付き合うか、互いにどのようにやり取りをするかに人は気づく。男が女より60センチほど先を歩くのを見ている。いつも別々の車で来るのを見ている。カップルなのかどうか、どんな関係なのかを見ている。もし、その関係に全く情熱がないなら、それをも見ている。

 

ナオミは、ボアズのルツに対する情熱に気づき、言及している。この特質は女性にとってとても魅力的で、見ている人が気づきもする。

 

カリフォルニアのカルバリーチャペル・コスタメサのチャック・スミス牧師が何年か前にハワイにいて、新しい教会の構内の建設についてアドバイスしてくれた。チャック・スミス牧師と建設業者の一人をホテルに送って行こうとしたら、夕方の交通渋滞にはまった。(これって、牧師みんなの夢じゃないだろうか。チャック・スミス牧師といっしょに渋滞にはまり、牧会上出てきた質問を何でもできる時間が与えられることは。)

 

車の中で、チャック・スミス牧師自身が開いた10分結婚セミナーに出席することができた。当時カリフォルニアでは、ひどい山火事があって、カルバリーチャペルの会議センターにも危険が及んでいた。チャック・スミス牧師は妻のケイに電話して、どのような状況か尋ねていた。

 

ケイが電話に出たとき、彼の声の喜びや優しさ、情熱を耳にすること自体がセミナーだった。二人が話すのを聞いて、同時に学習し罪も示され、励まされた。私たちがチャックとケイ・スミスをなぜそんなに大好きなのかたくさん理由があるが、その一つはこれだ。二人の生活が真に、「墨によってではなく、生ける神の御霊によって書かれ(第二コリント3:3)」たキリストの書簡だからだ。

 

人は見ているし、聞いているし、あなたの関係に本物の情熱があるかどうかを品定めしている。


自己チェック

 

ボアズはルツを称え、彼女の徳を守り、彼女に対して情熱的で、こういったことすべてはボアズがルツのことをとても大切にしていたことを示すものだった。ボアズがルツを大切にしたのは、彼が彼女を愛していたからで、親切な行ないと微妙な賞賛の言葉によってその愛を示した。

 

1.自分が愛する人を他の人にどのように表すか。

 

 

 

 

a. 落ち度を話すか。褒めるか。

 

 

 

 

b. 褒める相手の栄光のために愛する者を褒めるのと、自分の栄光のために愛する者を褒めることの違いはどのようにしてわかるか。

 

 

 

 

2.テサロニケ人への第一の手紙5章22節には、「悪はどんな悪(に見えるもの)でも避けなさい。」と書かれている。

 

あなたならその原則をどのようにデートや交際に適用するか。

 

 

 

 

3.女性の徳と評判のほかに男性が守るべきものは何か。

 

 

 

 

4.配慮のある人は待たない。自ら他の人を祝福する機会を作る。それは意識的な行為であり、培うことができる習慣だ。

 

a.  配慮はどのように関係の成長を助けうるか。

 

 

 

 

b. 不注意がどのように関係を壊してしまいうるか。

 

 

 

 

5.自分の一番大切な関係を考えて、何か情熱を表わしている点を思いつくことができるか。

 

 

 

 

 

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