正しい選択 −結婚相手を選ぶにあたって神の御心を見分けるには   タイトル・ページへ

ビル・ストーンブレーカー著

 

第7章

 

純真なルツ

 

ボアズの示した優しさにルツがどのように反応するか見よう。

 

彼女は顔を伏せ、地面にひれ伏して彼に言った。「私が外国人であるのを知りながら、どうして親切にしてくださるのですか。」(2:10

 

 ルツの特質について純真という言葉を使った。これは損なわれていないという意味合いを持つ。彼女は狡さがない女性だ。気取らず、下品なものに擦れていない。これはほとんど子供のような特質だ。他人が彼女を見るように自分を高く評価していない。ああ、何とすばらしい特長だろう!

 

 この点、ルツはイエスの母マリアにとても似ている。マリアはこの素直さを持っていた。主が彼女を御自分の目に特別な者だと思ってくださったことに本当にびっくりした。天使ガブリエルが来て、彼女が子を生むと告げた後、彼女はこう言った。「わがたましいは主をあがめ、わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます。主はこの卑しいはしために目を留めてくださったからです。ほんとうに、これから後、どの時代の人々も、私をしあわせ者と思うでしょう。(ルカ1:46-48)」神の好意にあずかったことに驚いている。ルツのように、マリアは素直に驚くような純真さを持っていたが、それは女性の貴重な特質のひとつだ。

 

きちんと評価するボアズ

 

ここでボアズはルツの素直に驚くような純真さに応答している。

 

ボアズは答えて言った。「あなたの夫がなくなってから、あなたがしゅうとめにしたこと、それにあなたの父母や生まれた国を離れて、これまで知らなかった民のところに来たことについて、私はすっかり話を聞いています。主があなたのしたことに報いてくださるように。また、あなたがその翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。」(2:11-12

 

 ボアズはルツをきちんと評価している。きちんと評価されていると感じるとき、女性は心をひきつけられる。ボアズは下調べをしていて、ルツについて質問をしていた。彼は眼力があり、ルツをきちんと評価しそれを表明している。人としての女性の真価を男性がきちんと理解することはすばらしいことだ。男性の優れた特質のひとつだ。

 

 ボアズはわざわざ時間をかけて調べたのでルツの隠れた特質について語ることができた。彼は「うわ〜、ずっげーセクシー!」といった単なる肉体的な魅力にひかれている人ではなかった。もし、そうだったとしたら、おそらくルツの反応はこんな感じになっていただろう。「へえ〜、おととい来なさい。相手が違うわよ。」しかし、ボアズは彼女の内面的な美しさを評価した。他の人がルツを精査したり吟味したりした言葉ではなく、ルツという女性がどんな人なのかをボアズ自身が調べて、長きにわたり関係を保っていくのに必要な隠れた特質を確認している。ナオミの夫エリメレクと二人の息子が死んだ後、ルツが姑ナオミにささげた犠牲的な愛と、ナオミのために行なった全てのことをボアズは知った。ルツが献身的にナオミの世話をしているのを見て、ボアズはその敬虔な行為を賞賛し祝福した。

 

感謝の念があるルツ

 

13節にはルツのもうひとつの特質が書かれている。

 

彼女は言った。「ご主人さま。私はあなたのご好意にあずかりとう存じます。私はあなたのはしためのひとりでもありませんのに、あなたは私を慰め、このはしためにねんごろに話しかけてくださったからです。」(2:13

 

 ルツはボアズに感謝している。彼女はボアズから慰めを受け、力になってくれていることを告白した。そうした受けるに値しない好意にとても感謝している。

 

 男性が女性に良いことをしたり女性をほめる時、同じように女性が反応しかえしても男性はそれほど気にしない。自分がその女性に気づいている多くの男性の一人でしかないと思う人もいるだろう。しかし、男性が本当に嬉しく思うのは、その男性が女性のためにしたことを女性が感謝するときだ。ありがたく思い感謝することは男性にとって魅力的だ。

 

謙遜なルツ

 

ボアズがルツに示した親切によって、ルツのもう一つ、好ましい特質が引き出された。それは、謙遜あるいは「控えめな態度」とも言える。ルツは、「私はあなたのはしためのひとりでもありませんのに。」と言っている。彼女は自分を、他の女性以下の、つまらない者、卑しい者であるとみなした。自分の美しさや心の広さをひけらかしはしなかった。自分をボアズのはしための一人と同等にさえ見なかった。本当に謙遜で、控えめな見方をしていた。

 

腰が低く、自分の隠れた明らかな美に気づかない女性に男は魅力を感じる。他の人を自分より高い者とみなす女性だ。それは、男性がその女性を建て上げてやりたい、彼女が自分にとってどれほど貴重な存在かを知らせたいと思わせる効果を持つ。ちょうどバラのつぼみが太陽にさらされて花びらを満開にさせると同じで、自分の求婚者から褒められ尊敬される女性は、より魅力的になり、さらに美しくなる。

 

 パウロはローマ書12章3節でこう述べている。「私は、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりひとりに言います。だれでも、思うべき限度を越えて思い上がってはいけません。いや、むしろ、神がおのおのに分け与えてくださった信仰の量りに応じて、慎み深い考え方をしなさい。」ルツには、損なわれていない特質があった。自分の分をわきまえていた。自分が特別な配慮を受けるに値すると考えてはいなかった。

 

普通、高い評価を得てもおかしくない人々は、自分自身はそうだと思っていない。しかし、ここのボアズとルツの場合のように、神の摂理の中で、自分にぴったりの賞賛を言い表してくれる人を神が自分の人生にもたらしてくださることがよくある。

 


自己チェック

 

ルツとボアズにある特性を、順を追って見てきた。ルツは純真で、感謝の念があり、謙遜だ。ボアズはきちんと評価ができる人だ。

 

1.謙遜と、感謝の念、きちんとした評価はどのように密接にかかわりあっているか。

 

 

 

 

共通のテーマは何か。

 

 

 

2.真の謙遜と良くない自己像の違いは何か。

 

 

 

 

3.誰かにきちんとした評価を言い表すことができる具体的な方法には、どのようなものがあるか。

 

 

 

 

4.あなたの気配りのある行為をきちんと評価してもらえないとき、それでもやり続けようという動機を持つにはどうすればよいか。

 

 

 

 

5.感謝の心を培うためにどのようなことができるか。

 

 

 

 

 

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