正しい選択 −結婚相手を選ぶにあたって神の御心を見分けるには   タイトル・ページへ

ビル・ストーンブレーカー著

 

第8章

 

思いやりのあるボアズ

 

食事のとき、ボアズは彼女に言った。「ここに来て、このパンを食べ、あなたのパン切れを酢に浸しなさい。」彼女が刈る者たちのそばにすわったので、彼は炒り麦を彼女に取ってやった。彼女はそれを食べ、十分食べて、余りを残しておいた。(2:14

 

ボアズに見られる五つ目の特質は、彼がルツに思いやりがあることだ。みんなの前でルツに対し敬意を払っている。食事の席で丁重に接している。ボアズは謙遜に彼女に仕えている。ヨハネの福音書13章でイエスが手ぬぐいで腰をまとわれ、弟子たちの足を洗われたときのようにだ。

 

チャック・スミス牧師はこの話を自分自身の結婚から語っている。「私はコーヒーを飲まないが、ケイは飲む。だから朝、私はコーヒーを作って、彼女のところに持っていく。」このことがずっと私の頭に残っている。チャックはコーヒーは飲まないが、ケイを配慮して彼女のためにコーヒーを作る。そして持って行くんだ!と。

 

グッドハウスキーピング(良い家事)という雑誌が「既婚女性の歓心を買うには: 察しの悪い夫のための手引き」という題の記事を掲載したことがある。僕の気を引いたくだりを読んでみる。「私の夫がしてくれるとても優しい気配りのひとつは、雨の日、私のためにドアの取っ手に傘を引っ掛けてくれること。」と、ミネソタ州立大学マーケティング・コミュニケーション担当次長のキャレン・ライトは言う。「配慮ある、予期しなかった行為なので、それによって主人に対する愛がいっそう深まる。私の必要に夫が配慮してくれている、さらなる一例だからだ。」3思いやりのある男を女性はとても魅力的だと思う。

 

献身的なボアズ

 

彼女が落ち穂を拾い集めようとして立ち上がると、ボアズは若者たちに命じて言った。「あの女には束の間でも穂を拾い集めさせなさい。あの女に恥ずかしい思いをさせてはならない。それだけでなく、あの女のために、束からわざと穂を抜き落としておいて、拾い集めさせなさい。あの女をしかってはいけない。」(2:15-16

 

ボアズは臆面なくルツに献身的愛と配慮を示している。ボアズは自分のしもべに、「あの女には束の間でも穂を拾い集めさせなさい。」と言う。自分がどれだけルツに好意を寄せているかをはっきりさせている。彼女への献身的な愛を示すことを恥としてはいない。

 

 時に男は、「男らしさの強迫観念」を抱き、あまり感情を出さず動じない必要があると感じることがある。男らしくないと思われるのを恐れて、少しでも弱さや優しささえも表に出したくないのだ。このため、人前で自分の妻をほめたり、妻に優しくしたり妻を思いやったりすること、愛情を示すことでどれだけ妻を愛しているのかを示すことを恥ずかしがる傾向にある。自分が愛する人に対する献身的愛を恥ずべきではない。ボアズがルツに対してそうであったように、男性が恥じることなく女性に献身的愛を示すなら、それは女性にとってとても魅力的な特質となる。

 

勤勉なルツ

 

次のルツの特質は2章17節から23節に見られる。

 

こうして彼女は、夕方まで畑で落ち穂を拾い集めた。拾ったのを打つと、大麦が一エパほどあった。彼女はそれを持って町に行き、しゅうとめにその拾い集めたのを見せ、また、先に十分食べてから残しておいたのを取り出して、彼女に与えた。しゅうとめは彼女に言った。「きょう、どこで落ち穂を拾い集めたのですか。どこで働いたのですか。あなたに目を留めてくださった方に祝福がありますように。」彼女はしゅうとめに自分の働いてきた所のことを告げ、「きょう、私はボアズという名の人の所で働きました。」と言った。ナオミは嫁に言った。「生きている者にも、死んだ者にも、御恵みを惜しまれない主が、その方を祝福されますように。」それから、ナオミは彼女に言った。「その方は私たちの近親者で、しかも買い戻しの権利のある私たちの親類のひとりです。」モアブの女ルツは言った。「その方はまた、『私のところの刈り入れが全部終わるまで、私の若者たちのそばを離れてはいけない。』と私におっしゃいました。」ナオミは嫁のルツに言った。「娘よ。あの方のところの若い女たちといっしょに出かけるのは、けっこうなことです。ほかの畑でいじめられなくても済みます。」それで、彼女はボアズのところの若い女たちのそばを離れないで、大麦の刈り入れと小麦の刈り入れの終わるまで、落ち穂を拾い集めた。こうして、彼女はしゅうとめと暮らした。

 

ルツは勤勉であった。聖書はこう述べている。「勤勉な者の心は満たされる。(箴言13:4)」神は一生懸命働くことに報いを与えられる。箴言31章は勤勉さが敬虔な女性の特質の一つだということを教えてくれる。「彼女は力と気品を身につけ、ほほえみながら後の日を待つ。彼女は口を開いて知恵深く語り、その舌には恵みのおしえがある。彼女は家族の様子をよく見張り、怠惰のパンを食べない。(25-27節)」これはまさにルツを言い表している言葉だ。

 

 ルツが生きていた時代を理解すれば、この事がもっとはっきりする。大麦の収穫から五旬節までは50日あった。大麦の収穫は、小麦の収穫の二、三週間前だったはずだ。ルツは大麦の収穫の期間も小麦の収穫の期間も、この期間ずっと落穂拾いをした。彼女は粘り強よかった。途中で投げ出さず仕事をやり通した。「大変すぎる、つまらない、やめる。」とは決して言わなかった。

 

 勤勉さは、男性にはとても魅力的だ。辛いとき関係に前進が見られるのは、勤勉さによることがよくある。大変な時でもやり遂げる伴侶が結婚には必要だ。


自己チェック

 

「図るは神、成すは人」という言い回しは、神の主権と人の自由意志に焦点を当てている。神の選択を選ぶというのはまさにこれだ。神の摂理により出会いが与えられるが、それが本当に神の選ばれた結婚相手かどうかを決断しなければならない。

 

思いやりがあり、恥ずかしがらずに献身すること、勤勉であることの三つも、結婚するかもしれない人が持っていれば魅力的な特質であり、意思決定プロセスにおいて役立つ。

 

1.ボアズの思いやりのある行為と恥ずかしがることのない献身には、公私両方の親切が示されている。

 

カップルについて言えば、互いに接するとき、公私どちらがより重要または意義深いか。自分なりの答えを説明せよ。

 

 

 

 

2.伴侶(または友人)について他の人に悪いことを言うと、他の人への自分の感情に影響を及ぼし得るか。冗談であっても、自分が愛しているといっている人のことを絶えず悪く言うとどうなると思うか。

 

 

 

 

3.誰かが自分で自分の伴侶を悪く言うのを直接聞いたらどうなるか。

 

 

 

 

4.勤勉であることは選択だ。それは、「状況が厳しくてもやりぬく、最初の興奮や楽しさが薄れても、最後まで先を見通して徹底させる。」という意味だ。

 

a.やり始めはするが最後までやらないという傾向があるか。

 

 

 

 

b.それが関係にどのような影響を与えうるか。

 

 

 

 

5.始めたことを終わらせる人がなぜ魅力的なのか。

 

 

 

 

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